ブレーキと足回りの作業でお預かりしたAP1 S2000。
異音がしたので、念のためデフを確認してほしいとの事。
で、写真の通りドレンボルトのマグネットに金属片が付着していました。
排出したデフオイルも切粉がキラキラ・・・分解点検が決定です。
デフケースを開けると一目瞭然。
ピニオンギヤ、割れる直前です。💧
ホント、寸止めでした。
異音に良く気づいたと思います。
怪しいと思われる部品は全て亀裂チェック。
再使用不可の部品がほとんどです。
ミニサーキットから国際サーキットまで走り込むと、
定期交換が必要となりますね。
この時、クスコ製LSDは欠品中。
在庫品で対応します。
仕様変更して取り付け。
2Way・皿バネ
↓
標準1.5Way・低イニシャル
↓
角度違い1.5Way・イニシャルトルクちょい上げ
いままでこんな感じでセットしてきましたが、
試運転レベルでも明らかに違いが出てました。今後が楽しみですね。
ファイナルギヤセットも新品を注文。
ホンダ純正ファイナルギヤです。
デフを分解したときにはファイナルギヤへのWPC処理を推奨しています。
歯当たり調整とバックラッシュ調整。
これが済んだら、
ピニオンギヤを一旦抜いて、
サイドベアリングのプリロードを調整。
しっかり掛けます。
再び組み立てて最終調整です。
執拗なベアリングのプリロード調整が、
長持ちさせる秘訣かと個人的には思ってます。
WPC処理前に仮組み
↓
WPC処理後に再組立て
↓
ピニオンギヤ抜いてサイドベアリングのプリロード調整
↓
本組み・・・やっと完成。
デフケースはトラスト製の大容量タイプを取り付けます。
既にオイル容量2.2L仕様は生産終了していまして、
1.9Lのバージョン2と言う製品へ変わってます。
加工のバリが気になり、
全て慣らします。
雌ネジ部が少ないかも。
オイルフィラープラグは締め付けトルク要注意ですね。
オイルシールや付属部品を取り付けて、装着準備完了。
マフラー避けがバージョン2の特長。
やれる事は全てやりました。
おわり。